離婚の種類
Divorce type離婚調停
離婚調停は、基本的には、調停委員2名と話をする形で進んでいきます。
それぞれの事件には必ず担当の裁判官がついているのですが、裁判官は必要なときにしか顔を出しません(例えば調停が成立するとき)。
調停委員は男女1名ずつのペアで、若くて40代(少ないですが)、上は60代までです。
調停委員はあくまでも調整役であり、何かを決める権限はもちませんが、当事者が調停期日で関わり合うのはほぼ調停委員なので、離婚調停では調停委員との関係がそれなりに重要になってきます。
「合わない」調停委員に当たってしまうと、期日は毎回かなりのストレスになる、それだけでなく、場合によっては不当に不利な条件で調停を成立させてしまうことにもなりかねない、そういう意味で重要なのです。
では離婚調停の調停委員はどんな人たちかというと、本当にさまざま・・・としかいいようがありません。
もちろん見た目からしてとんがっているような人はおらず、社会的には品行方正な(無難な)人生を歩んできたんだろうなという人たちばかりですが、人との接し方、人格はさまざまです。
人当たりが柔らかく、人の話を途中で遮るようなこともせず、焦点が定まらないような話でも我慢強く聞いてくれて、それでいて決して重要な筋を見失うことはなく、尊敬に値するほど謙虚な方もいます。
が、しかし、誠に残念なことに、にわか知識で強引に調停をまとめようとする人も決して稀ではないという印象です。
前述のとおり、調停委員には何かを決める権限はないのですが、「そんなこと裁判所は認めません」「裁判所の考えは~~です」というようなことを自信満々に言い、あたかも自分が判断者だと言わんばかりに振る舞う方もいます。
言っていることが裁判実務に照らして本当に正しいのであればまあ許せるのですが、明らかに間違っていることを確信的に言いきる方もいるのです。
一般の方よりは調停委員の方が離婚事件に関する法的知識をもっていますし、一般の方には調停委員も「専門家」に見えるので、調停委員から言われたことは概して盲信してしまいがちです。法律相談の場で調停調書を見せられて、「なんでこんなに不利な条件で調停を成立させてしまったの?」と驚いたことは一度や二度ではありません。そういう場合は決まって、「どうせ裁判になってもそういう結論になると調停委員から言われたので」といった話を聞かされます。調停委員が相手方に肩入れしてしまった結果、相手方に有利な条件で(あるいは、調停委員が勝手に「これが公平だ」「これが裁判実務だ」と思い込んでしまった条件で)強引に調停をまとめたんだろうな、と思わざるを得ない話です。
もしあなたがひとりで離婚調停を頑張っていて、調停委員の言うことに少しでも疑問や不安を感じることがあったなら、調停委員の言うなりに調停を成立させてしまうのはやめましょう。
そのときはぜひ、離婚事件を多く取り扱っている弁護士に相談してみてください。
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